外国調替というのはどのようなものか

世界にはさまざまな通貨があり、その国の中で有効に使われています。 しかし、ドル、ユーロ、円のように、世界中や一部の経済圏で通用する貨幣はごくで、だいたいはドルなどに交換しないとほかの国では使えません。 特に投資の場合などで、アメリカで運用する時にはドルを自国通貨で買います。イギリスではポンド、ドイツではユlロというように替えなければなりません。 ここで重要なのは、その国で通用するということと、投資できるということの違いです。例えば、シンガポールではアメリカドルで買い物ができます。しかし、預貯金をする時には、シンガポール・ドルになります。 日本でもドルショップができてドルを使えますが、銀行や郵便局の預金では、やはり円紙幣を持っていかなければなりません。このように、通貨は、その用途に応じてはじめて使えるのです。しかも、為替市場では需給関係で、どちらかの通貨に高い安いといった相場の差が生じます。当然買いの多い方が高くなります。為替市場で、常に円・ドルのレートが変動しているのはそのためです。 もちろん、ドルの変動は、ほかの通貨の変動にも影響を与えますので、為替は国際的に影響し合いながら、相場が形成されていきます。

為替の変動は「買いと売り」のバランスで決まる

為替市場には、さまざまな機関が参加します。 例えば、円高・ドル安になれば、生保、証券、銀行などはドル建てでの預金、投資信託の設定のためにドルを買います。 それに対して輸出業者は、これ以上のドル安は損害が大きくなると判断して、先物でのドル予約を入れます。 このように同じドル安でも、利害は対立しますので、本来は持ち合いになり、大幅な上下の動きはないはずです。しかし、これに投機筋が絡んできますと、彼らは手持ち資金の何十倍ものお金を動かし、とにかく大きな利益を出そうとして強引な動きをします。 これは円高・ドル安でも、円安・ドル高でも、とにかく相場が動けばよいわけですから、どちらかに動かそうとするわけです。 それと反対なのが金融機関で、どちらかに持ち高を増やすとリスクが大きくなるので、どちらか一方に傾いた時は、反対の売買をします。その意味では、銀行などは、中立的に動くわけですが、ヘッジファンドのようにドルで儲けようとする勢力は、ドルの水準を小刻みにみながら、リスクを少なくして売買を繰り返します。

外貨預金

外貨預金の場合、その日のマーケットの値動きが仲値よりもドル高円安に動けば顧客にとっては有利な形となりますが、その反対にドル安円高へ向かってしまうと、実際レートよりも不利な取引レートで売買をしなくてはなりません。 銀行の外貨預金には、大別して「外貨普通預金Jと「外貨定期預金」の2つがあります。このあたりは円建ての預金と同じです。 しかし、外貨普通預金のほうはその適用利率がきわめて低いことから、外貨運用手段としての魅力に欠け、実務として外貨の需要がある方以外には、その有用性は乏しいということになります。 したがって、一般のほうが運用手段として銀行の外貨預金を選択される場合にはその対象はおのずと、比較的に金利の高い外貨定期預金に的を絞られるこ ととなるかと思います。 ただ、「定期預金」というからには、当然にあらかじめ設定された預入期間があるわけです。 預入期間内にマーケットが思わぬドル高円安の展開となり、預けている外貨預金に相当な含み益が出たら、顧客の立場としてはどうでしょうか。 しかも、そのレートは今や天井水準と見られるレベルまで上昇し、このまま では再びドル安円高へと転じてしまうかもという状況になったら、いったいどうでしょうか。 途中解約ができない外貨定期預金であれば、その状況を泣く泣く指をくわえて見過ごさなくてはなりません。あるいは解約できたとしても、せっかく約束 された高金利を犠牲にして、途中解約ペナルティに伴う低利率の適用に甘んじ なくてはならないわけです。